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シーリング工事(サイディング)
サイディング住宅塗り替えの際の下地処理、シーリング工事
サイディングの外壁塗装、塗替えの際に最も大事な工事
目地のシーリング(コーキング)工事の工程紹介です。
いまだに目地部を増し打ちで施工する業者もいるようですが、 薄いゴムと厚いゴム、
どちらが長持ちするのか一目瞭然です。
外壁塗装の前に行う塗装よりも大事な工程なのでやはり塗装工程より先に紹介しないといけません!
シーリング劣化状態




築5年~7年あたりから目に見えて硬化、破断などが起こります。
最近は長持ちしているように感じますが、 外壁の劣化よりも目地の状態で塗装を考慮する方もおられます。
第一の塗り替えの目安です。 、訪問販売業者などが目をつける現象でもあります。
*基本的にシーリングが切れたから雨漏りするのではなく、
壁内の防水シートや雨仕舞の不具合と相まっての場合が多いです。
少々の水が入っても下から抜ける構造になっています。
縦、横目地の撤去


基本は縦、横目地は撤去して打替え。
窓回りは撤去の際に下にある防水シートを傷つけないように増し打ちになります。
出来るだけ接着面を綺麗にそぎ落とす事がポイント。 インパクトドライバーにつける専用工具もあります。
*窓回り等の増し打ち部は不良部のみ、切れた箇所はVの字にカット、部分撤去したりはします。
窓回りの撤去は非常に繊細で難しい部分で時間、費用があれば撤去は出来ますが、
70~80%以上は取れないと撤去ではないと思いますので 現地での適切な判断が必要になります。
なぜ、目地があるのか?
目地がなければシーリングも必要ありませんよね!でも家、建物はある程度、揺れてしなることで倒れないようになっています。
ガチガチの建物のほうが弱いんです。 揺れるということは力の逃げが必要になります。
目地が無ければサイディング板自体がどこかで割れます。
昔のモルタル外壁にも目地が作られていました。昔からある知恵です。
今はモルタルの目地もカッコ悪いからと無くなってきていますが、 どこが割れるか分からないし、
割れが目立つので下地に補強メッシュシートを 入れたりと左官屋さんも工夫しています!!
やはり目地は必要で要所になるという事です。割れた場所によってパテ処理ではなく
シーリング目地を作成する場合もあります。
*近年、あいじゃくり工法でシーリングの必要のないサイディング住宅も出てきました。
現在の住宅も部分的にあいじゃくりのサイディングがありますが、
揺れや膨張、伸縮等により隙間が広くなったり、 塗装に不具合が起きることもありましたのでどうなるのでしょうか?
こればかりは結果待ちになります。
テープ貼りとボンドブレーカー貼り




両サイドにテープをはります。奥の青い部分はハットジョイナー(金属)と青いテープです。
金属製で写真左下の形状で青い部分の出っ張りだけが見えるようになります。
カッターなどで切り取りする場合、その奥の防水シートに影響しません。
青いテープは3面接着を防ぐ為に貼ってあります。 取れたり無かったりすれば貼り直します。
(右写真の黄色いテープ)
2面接着の方が左右の伸び幅が大きく、3面接着ですと奥でも接着していますので
伸び幅が狭くなり切れやすくなります。
プライマー塗装

シーリングの接着に関しましては、切り取り面の健全化とプライマーに依存されます。
シーリング専用のプライマーは比較的に高価なのでしっかり塗ってあるのか注意が必要です。
シーリング充填、ならし



シーリングを充填し、へらでならして仕上げます。
中に気泡が入ると早期に不良が起こりますので丁寧に施工します。 ならした後、テープを剥がし完了です。
サイディングの場合は低モジュラス(柔らかく伸びる) NBタイプ(ノンブリードタイプ)を使用します。
現在は3種類を使い分けています。
外壁色に近い色のシーリングを使う事が多いです。
*目地上の塗膜が割れても目立ちにくくなります。
まとめ
塗装よりも大事な工程になります。近年は当店のように塗装職人が施工する事が増えました。
常日ごろから下地処理が大事と言いつつ出来ない、
知らない(材料など)ではいけませんので出来るようになりました(^^♪
一時期、元シーリング職人さんと一緒に工事していましたので勉強させていただきました。
通常はシーリング専門業者が施工する場合が一般的です。
材料に関しましても現在は3メーカーを塗料によって使い分けている状態ですが
シーリングメーカーも現在は塗料との相性テストを行っており情報公開もしています。
*以前はシーリングが悪いや塗料が悪いやとの争いがありましたが徐々に解消されているようです。
神戸、明石、三木での外壁、屋根塗装はタケムラ塗装にお任せください!!
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